コアパーツが完成した流れ!
エフ・キューブ プラスとエフ・バイオスの泡の出る部品を試行錯誤してコアパーツが完成したまでの流れ
ユーザー様から、泡の大きさとボコボコ音の解消のリクエストをあってから数年間検証しました。
一般的なエアーリフト式のフィルターはエアーの上昇する力(上昇する流れ)に沿って、飼育水をフィルター(ろ材・スポンジ・ソイル)に通して巡回する。
これが基本的な仕組みなので、泡の大きさはろ過能力にはさほど関係しなくて水の巡回がろ過能力に関係します。
ただ泡が大きいとボコボコ音が大きくなったり、水面が揺れて水跳ねするので、そこを好まれるユーザーは少ないと思います。
エフキューブを開発する時に、まず考えたのがろ過能力で、エアーの力で水を吸い上げるベストなパイプの内径の面積です。
いろんなサイズのパイプで検証して、その結果内径が約Φ10~12mmぐらいがベストでした。(自社検証結果)
この面積は小さすぎると水の通り道が狭くなってダメで、大きすぎても水の通り道に水の逃げの隙間ができてダメです。
それを踏まえてエフキューブを作る時にパイプメーカーに内径φ12を手配し(太パイプ)それを基準にそれぞれの部品の金型を着手しました。

まず泡を細かくするには従来の泡を出す部品のアスピレーターをエアーストーンに交換するのが一番手っ取り早いと思いましたが、エアーストーンは自社生産できないので他社からの仕入れになります。
取り扱ってるメーカーのサイズを調べると一般的にアクアリウム用品で流通してる一番小さなエアーストーンは外径が10mmでした。



仕入れた外径10mmのエアーストーンで検証した結果、泡は細かくなりましたがエアーストーンの外径が10mmでパイプの内径が12mmの為、水の流れる面積が小さすぎて水が上手く吸い上げれられなく、軌道が細い為にボコボコ音もなくならなかったです。
左:エアーストーン仕様 右:コアパーツ仕様
左右殆ど同じエアー量で検証した結果、一目瞭然です。
思った通り左のエアーストーン仕様の方は水があまり吸い上げられませんでした・・・
自分で作って言うのはなんですが、コアパーツの方は泡も細かくなって水の吸い上げも勢い良くかなりいい感じでボコボコ音も静かになりました。
コアパーツの中のエアーの通り道の形状やサイズを検証し、自社金型を微調整しながら完成させた自信作です。
エアーストーンを使ってパイプの直径を大きくして、パイプや全ての部品の金型を作りなおすか、別の方法を考えるか、諦めるかの3択でした。
水を通す面積を考えれば、エアーストーンの外径が10mmだとパイプの内径は15~16mmになって外径は20mmぐらいになるので太くて違和感ありそうな気もしていました。
エアーストーンの場所で内径の15~16mmを確保すればエアーストーンの無い場所(パイプの上部側)ではパイプ径の内径面積が大きくなります。
泡は上がりますが水の通り道が大きいので逃げができて理想通りに上がりませんでした。(検証結果)
それと全ての部品の金型を新作すると数百万円のコストが掛かり、イニシャルコストが掛かれば販売価格に反映します。
最小限の部品のリニューアルで商品を良くする事を考えると、エアーストーンの使用の選択肢は消えました。
ここで挫折はありましたが、このような頭打ちが物作りの楽しい所です。
その後いろいろと考え方を変えながらようやくコアパーツの完成にたどり着いたので結果的によかったです。
完成すれば何て事ない部品ですがね…
《自作 番外編》
先日、次の商品の検証に必要な部品を探しに100円ショップで物色してきました。
その話は別として、エフキューブユーザーさんからのリクエストで『もう少し大きいケースは作らないですか?』て連絡があったのを思い出して猫よけマットとコレクションBOX(300円)を買いました。
そもそもエフキューブを作る時に考えたのは、スポンジフィルタを使用してるユーザーさんがよくやってる調子の良い水槽のスポンジをそのまま調子を落としてる水槽に移植するって事です。
その感覚でスポンジでは無くて、ろ材やソイルをそのまま移植するメリットを先に考えました。
簡単に移動するには大きすぎるとダメです。
例えば大きなエフキューブを作ったとしても動かせなければただの底面フィルターにすぎません。
そうなれば、大手メーカーさんから出してる底面フィルターをセットすれば安くすむので、ニッチな商品を作るにはこのサイズがベストと判断しました。
このサイズで小回りがいいのがエフキューブ!
と自分に言い聞かせて
もし大きなエフキューブが欲しと思ったらこんな感じででうでしょうか
100円ショップで買ったコレクションBOX(300円)に猫よけマットを上にセットして、エフキューブのスノコとパイプを乗せれば大きなエフキューブが完成します。
100円ショップで300円で売ってる商品だとものすごく高い気がしますが、このコレクションBOXは金型メーカーから見ればコスパがよくホントによくできてます。
余談ですが、もしこのケースの金型を弊社に見積もり依頼がきたら最低でも250~300万円ぐらいで見積ります。
金型費用はそれぐらい掛かります。
100円ショップで売ってる猫よけマットは目が粗く、ソイルやろ材が落ちてしまうので、猫よけマットの上にウールマットを敷けば問題ないです。
エフキューブを持ってる方はプラス300円ちょっとぐらいで自作でワイドなエフキューブが作れます。
弊社が大きいケースを作ってエフキューブのワイドを販売するよりこの方が安くて使い捨て感覚でいろいろなケースで楽しめるので興味がある方は参考にしてください。
ケースに15キューブや20キューブ水槽を使うのもアリかも?
自作もいろいろ試して楽しんでください。
choiceは自作するアクアリストを全力で応援しています!
これからも高いコスパで便利で使いやすい商品開発をしていきます。
一緒にアクアリウムを楽しみましょう~
ユーザー様から、泡の大きさとボコボコ音の解消のリクエストをあってから数年間検証しました。
一般的なエアーリフト式のフィルターはエアーの上昇する力(上昇する流れ)に沿って、飼育水をフィルター(ろ材・スポンジ・ソイル)に通して巡回する。
これが基本的な仕組みなので、泡の大きさはろ過能力にはさほど関係しなくて水の巡回がろ過能力に関係します。
ただ泡が大きいとボコボコ音が大きくなったり、水面が揺れて水跳ねするので、そこを好まれるユーザーは少ないと思います。
エフキューブを開発する時に、まず考えたのがろ過能力で、エアーの力で水を吸い上げるベストなパイプの内径の面積です。
いろんなサイズのパイプで検証して、その結果内径が約Φ10~12mmぐらいがベストでした。(自社検証結果)
この面積は小さすぎると水の通り道が狭くなってダメで、大きすぎても水の通り道に水の逃げの隙間ができてダメです。
それを踏まえてエフキューブを作る時にパイプメーカーに内径φ12を手配し(太パイプ)それを基準にそれぞれの部品の金型を着手しました。

まず泡を細かくするには従来の泡を出す部品のアスピレーターをエアーストーンに交換するのが一番手っ取り早いと思いましたが、エアーストーンは自社生産できないので他社からの仕入れになります。
取り扱ってるメーカーのサイズを調べると一般的にアクアリウム用品で流通してる一番小さなエアーストーンは外径が10mmでした。



仕入れた外径10mmのエアーストーンで検証した結果、泡は細かくなりましたがエアーストーンの外径が10mmでパイプの内径が12mmの為、水の流れる面積が小さすぎて水が上手く吸い上げれられなく、軌道が細い為にボコボコ音もなくならなかったです。
左:エアーストーン仕様 右:コアパーツ仕様
左右殆ど同じエアー量で検証した結果、一目瞭然です。
思った通り左のエアーストーン仕様の方は水があまり吸い上げられませんでした・・・
自分で作って言うのはなんですが、コアパーツの方は泡も細かくなって水の吸い上げも勢い良くかなりいい感じでボコボコ音も静かになりました。
コアパーツの中のエアーの通り道の形状やサイズを検証し、自社金型を微調整しながら完成させた自信作です。
エアーストーンを使ってパイプの直径を大きくして、パイプや全ての部品の金型を作りなおすか、別の方法を考えるか、諦めるかの3択でした。
水を通す面積を考えれば、エアーストーンの外径が10mmだとパイプの内径は15~16mmになって外径は20mmぐらいになるので太くて違和感ありそうな気もしていました。
エアーストーンの場所で内径の15~16mmを確保すればエアーストーンの無い場所(パイプの上部側)ではパイプ径の内径面積が大きくなります。
泡は上がりますが水の通り道が大きいので逃げができて理想通りに上がりませんでした。(検証結果)
それと全ての部品の金型を新作すると数百万円のコストが掛かり、イニシャルコストが掛かれば販売価格に反映します。
最小限の部品のリニューアルで商品を良くする事を考えると、エアーストーンの使用の選択肢は消えました。
ここで挫折はありましたが、このような頭打ちが物作りの楽しい所です。
その後いろいろと考え方を変えながらようやくコアパーツの完成にたどり着いたので結果的によかったです。
完成すれば何て事ない部品ですがね…
《自作 番外編》
先日、次の商品の検証に必要な部品を探しに100円ショップで物色してきました。
その話は別として、エフキューブユーザーさんからのリクエストで『もう少し大きいケースは作らないですか?』て連絡があったのを思い出して猫よけマットとコレクションBOX(300円)を買いました。
そもそもエフキューブを作る時に考えたのは、スポンジフィルタを使用してるユーザーさんがよくやってる調子の良い水槽のスポンジをそのまま調子を落としてる水槽に移植するって事です。
その感覚でスポンジでは無くて、ろ材やソイルをそのまま移植するメリットを先に考えました。
簡単に移動するには大きすぎるとダメです。
例えば大きなエフキューブを作ったとしても動かせなければただの底面フィルターにすぎません。
そうなれば、大手メーカーさんから出してる底面フィルターをセットすれば安くすむので、ニッチな商品を作るにはこのサイズがベストと判断しました。
このサイズで小回りがいいのがエフキューブ!
と自分に言い聞かせて
もし大きなエフキューブが欲しと思ったらこんな感じででうでしょうか
100円ショップで買ったコレクションBOX(300円)に猫よけマットを上にセットして、エフキューブのスノコとパイプを乗せれば大きなエフキューブが完成します。
100円ショップで300円で売ってる商品だとものすごく高い気がしますが、このコレクションBOXは金型メーカーから見ればコスパがよくホントによくできてます。
余談ですが、もしこのケースの金型を弊社に見積もり依頼がきたら最低でも250~300万円ぐらいで見積ります。
金型費用はそれぐらい掛かります。
100円ショップで売ってる猫よけマットは目が粗く、ソイルやろ材が落ちてしまうので、猫よけマットの上にウールマットを敷けば問題ないです。
エフキューブを持ってる方はプラス300円ちょっとぐらいで自作でワイドなエフキューブが作れます。
弊社が大きいケースを作ってエフキューブのワイドを販売するよりこの方が安くて使い捨て感覚でいろいろなケースで楽しめるので興味がある方は参考にしてください。
ケースに15キューブや20キューブ水槽を使うのもアリかも?
自作もいろいろ試して楽しんでください。
choiceは自作するアクアリストを全力で応援しています!
これからも高いコスパで便利で使いやすい商品開発をしていきます。
一緒にアクアリウムを楽しみましょう~
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