NEWアンカー(重り)
エフキューブやエフバイオスの泡の出る部品をユーザー様のリクエストにお答えしてコアパーツを完成させて変更しましたが、実はユーザー様から昨年にもう一件『エフバイオスの重りで沈めるタイプとマルチアンカーに使用しているアンカー(重り)をもう少し重くならないでしょうか?』とリクエストがきていました。
特にエフバイオスは自由にカスタマイズできるフィルターなので、今のアンカーではバランスを取るのが難しくカスタマイズの幅が広がらないと思いました。
昨年末から新しいアンカーに時間を掛けて何度も設計・試作・検証し、ようやく完成しました。

※ 左 : 現行のアンカー 右 : NEWアンカー

※表の数値は一般的な水道水の密度(比重)の1.0g/cm3での計算値
NEWアンカーは空気中の質量が70g重くなって約175g
水中での質量は100g重くなって約130gになったので、水中でもドッシリと安定します。
現行アンカーは重りの中に水が入る為に、水質に影響の無いろ過砂利を使用してるので比重は2.5g/cm3で、NEWアンカーの重りの芯は鉄を使用したので比重は7.8g/cm3です。
鉄は水に浸かると酸化し腐食(錆び)するので、中に水が侵入しないように3層構造にしました。
ケース①を成形後アウトサートにて鉄の芯をセットして、更にその部品を金型にセットしてインサート成形してます。

現在もう一つ検証中なので、その検証が終わり次第エフバイオスとマルチアンカーの重りをNEWアンカーに変更致します。
変更した時はあらためてアナウンス致します。
完成した商品の部品の変更するには、また1から製品設計しなおして新たに金型を作らないとダメです。
市場の狭いアクアリウム業界で商品メーカーが一番ネックになるのが金型費用のイニシャルコストです。
商品にもよりますが1アイテム作るのに金型費用が最低でも約数百万円は掛かり、部品点数が多くて複雑な形状で特殊な金型だと1000万円を越える商品も沢山あります。
自社保有の金型の場合、金型費用は償却費として製品単価に計上するので、金型費用が高ければ製品単価が上がり完成後はかなりの数を売らないと償却ができません。
市場が狭いと独創的な商品を作りたくても、価格と見込み販売数を試算すれば採算が合わなくて頓挫する事が多いです。
30年程前に弊社は国内の某アクアリウムメーカーの依頼で金型を作った事がありますが、最近のアクアリウムメーカーはリスクを軽減する為に金型を自社保有せず、出来上がってる部品を購入して商品化してるメーカーが増えました。
金型を自社保有し依頼する場合は、国内の金型メーカーでは無く中国・タイ・ベトナムに手配する事が殆どです。
最近は中国も人件費が上がり、中国で金型を作るのと国内で作るのでは輸送費用など考えれば殆ど同じぐらいになってるので、タイかベトナムに手配する事が多くなってるみたいです。
私は金型職人歴40年、金型メーカーとして起業して33年が経ちます。
今後もレスポンスよくユーザー様の声を聴き、創造を形に良い商品が作れるように精進する次第です。
この辺りが金型メーカーの弊社が他のアクアリウムメーカーには無く、弊社が出来る ”make by choice” の最大の利点と思ってます。
いつもユーザー様に育ててもらってる事に感謝です。
特にエフバイオスは自由にカスタマイズできるフィルターなので、今のアンカーではバランスを取るのが難しくカスタマイズの幅が広がらないと思いました。
昨年末から新しいアンカーに時間を掛けて何度も設計・試作・検証し、ようやく完成しました。

※ 左 : 現行のアンカー 右 : NEWアンカー

※表の数値は一般的な水道水の密度(比重)の1.0g/cm3での計算値
NEWアンカーは空気中の質量が70g重くなって約175g
水中での質量は100g重くなって約130gになったので、水中でもドッシリと安定します。
現行アンカーは重りの中に水が入る為に、水質に影響の無いろ過砂利を使用してるので比重は2.5g/cm3で、NEWアンカーの重りの芯は鉄を使用したので比重は7.8g/cm3です。
鉄は水に浸かると酸化し腐食(錆び)するので、中に水が侵入しないように3層構造にしました。
ケース①を成形後アウトサートにて鉄の芯をセットして、更にその部品を金型にセットしてインサート成形してます。

現在もう一つ検証中なので、その検証が終わり次第エフバイオスとマルチアンカーの重りをNEWアンカーに変更致します。
変更した時はあらためてアナウンス致します。
完成した商品の部品の変更するには、また1から製品設計しなおして新たに金型を作らないとダメです。
市場の狭いアクアリウム業界で商品メーカーが一番ネックになるのが金型費用のイニシャルコストです。
商品にもよりますが1アイテム作るのに金型費用が最低でも約数百万円は掛かり、部品点数が多くて複雑な形状で特殊な金型だと1000万円を越える商品も沢山あります。
自社保有の金型の場合、金型費用は償却費として製品単価に計上するので、金型費用が高ければ製品単価が上がり完成後はかなりの数を売らないと償却ができません。
市場が狭いと独創的な商品を作りたくても、価格と見込み販売数を試算すれば採算が合わなくて頓挫する事が多いです。
30年程前に弊社は国内の某アクアリウムメーカーの依頼で金型を作った事がありますが、最近のアクアリウムメーカーはリスクを軽減する為に金型を自社保有せず、出来上がってる部品を購入して商品化してるメーカーが増えました。
金型を自社保有し依頼する場合は、国内の金型メーカーでは無く中国・タイ・ベトナムに手配する事が殆どです。
最近は中国も人件費が上がり、中国で金型を作るのと国内で作るのでは輸送費用など考えれば殆ど同じぐらいになってるので、タイかベトナムに手配する事が多くなってるみたいです。
私は金型職人歴40年、金型メーカーとして起業して33年が経ちます。
今後もレスポンスよくユーザー様の声を聴き、創造を形に良い商品が作れるように精進する次第です。
この辺りが金型メーカーの弊社が他のアクアリウムメーカーには無く、弊社が出来る ”make by choice” の最大の利点と思ってます。
いつもユーザー様に育ててもらってる事に感謝です。
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